塗装工事の耐用年数について

知っておきたい外壁塗装の豆知識

塗装工事の耐用年数について

ここでは外壁塗装をはじめ様々な塗装工事後の耐用年数と塗料の特徴をご紹介します。
あくまでも目安ですので塗装工事時の塗料の選択や塗装後のメンテナンスをするタイミングの参考にして頂けると幸いです。

外壁塗装に使用する塗料の耐用年数は10年~15年が目安

塗料の耐用年数は10年~15年が目安と言われています。新築から一度でも外壁塗装を行った場合は次の塗り替えは10年が目安となります。

「目安」と記載している理由は使用した塗料や建物の周りの環境によって耐用年数が変わる為です。
下記は5種類の塗料とその耐用年数、塗料の特徴をご紹介いたします。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は比較的安価とされており外壁塗装工事の費用をできるだけ抑えたい方に向いています。
塗料としては伸縮性に優れており光沢のある塗膜を作るのが特徴です。

 

シリコン塗料

耐用年数は10年~15年で耐用年数と価格のバランスが良くコストパフォーマンスに優れた人気の塗料です。
・光沢感のある仕上がりにしたい
・それなりに長待ちする塗料を選びたい
・コストパフォーマンスに優れた塗料を選びたい
・塗装後の外壁のメンテナンスに掛かるコストを抑えたい
シリコン塗料はこれまでも外壁や屋根の塗装に長く使われてきており市場に出ている製品の質は職人からも信頼されている為一般的に今も多く使用されています。

 

ラジカル塗料

2012年に日本ペイント社が「パーフェクトトップ」という商品名で販売を開始しました。
塗膜の耐候性が高く塗料としても長寿命の為、近年は注目を集めておりシリコン塗料と同じように今後一般的に利用されていくのではと想定されます。耐用年数は14年~16年
主な特徴として
・チョーキングが起こりにくい
・防汚性、防カビ性に優れている
・コストパフォーマンス性が高い
・塗装時の光沢が持続
が上げられます

 

フッ素塗料

フッ素塗料は価格が他の塗料と比べ効果ではありますが非常に耐久性が高く汚れが付着しにくいという特徴を持っている為メンテナンスも楽で長期間美観性を保つことができます。

耐用年数は15年~18年。
フッ素塗料はビルや商業施設など比較的大きな建物で使用さえる事が多い塗料です。

大きな施設での塗り替えは費用と時間もかかります。

用意に工事ができない事を考えると高機能な塗料を選択したほうが良いですね。

主な特徴として
・耐熱性があり太陽光や紫外線に強い
・水が汚れを浮かせる為美観保ちやすい
・耐水性が高く水の侵入をしっかりと防ぎます
等が上げられます。

 

無機塗料

シリコンやフッ素塗料に鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を混ぜて作れた塗料です。

無機物自体は紫外線で劣化することは無いので半永久的な耐久性を持っています。
しかし実際は無機物だけの塗料ですと固く塗料としては使えないので有機物も混ぜる事で無機物の特性を活かした塗料として活用されています。
主な特徴として
・耐候性が高き
・カビや苔が生えにくい
・汚れにくくまた汚れが付着してもすぐ落ちる性質がある
・不燃性があり燃えにくい
等が上げらます。

 

定期的に清掃を行えば次の外壁塗装の時期を遅らせることができる?

費用も手間もかかる外壁塗装ですが市販の高圧洗浄機等を使って定期的に清掃を行う事で次回の外壁塗装のタイミングを後ろに遅らせることができます。

特に海の近くの地域では壁に付着した塩を洗い流し塩害から外壁を守る事で大きく効果を発揮します。
塗料の効果を長く保つ為にご自身で清掃してみることも検討されると良いでしょう!

シーリング(コーキング)の耐用年数

シーリングは部材と部材のつなぎ目を塞ぐ役割を持っています。

外壁であれば外壁材と外壁材のつなぎ目、窓枠とのつなぎ目等に使用されます。

屋根の場合も雨漏りがしやすい個所にはシーリングを行い水の侵入を防ぎます。

シーリングには主に下記の役割が上げられます
・地震などによって外壁に亀裂が入る事を防止する
・雨水の浸入ぐ
・部材とのすき間を塞ぎ気密性高める

上記のように防水性能はもちろんですが室温を保つ為の気密性やシーリングの材質の特徴からクッションの役割も果たしていることが分かります。

 

シーリングの種類

1液型と2液型に分けられそれぞれ使用方法や価格が異なります

1液型はそのまま使用ができて充填後自然と硬化するタイプです。

扱いやすいメリットがありますが2液型と比べ価格が高いので部分補修の際や使用する量がそこまで多くない場合に使われる事が多いです。

2液型は主剤と硬化材が分かれており使用前に混ぜ合わせる必要があります。

まとめて量を使う戸建てのシーリング打ち換えなどの際に利用されます。

シーリングの耐用年数

7〜10年と言われており劣化が進むと割れや痩せて隙間から雨水などが侵入してしまう恐れがあり塗装や外壁材と同じように建物を守る大切な役割を担っています。

年数の開きがある理由は地域の気候(暑いや雨が多いなど)や建物の周辺環境(直射日光が長く当たる)が影響する為です。

基本的に外壁塗装のタイミングでシーリングも一緒に打ち替えがされますが塗装に比べと耐用年数が短い為にシーリング工事のみ行う場合もあります。
シーリングも商品によって耐用年数が違う為用途に合った物を選択します。

ここまで「シーリング」と紹介しましたが、別名コーキングやシールと呼ぶ場合もあります。

名前は違いますが指しているものは同じですので工事の内容については気にされる必要はありません。

 

シーリングの補修方法

上記で少し触れましたがシーリングの補修には「打ち増し」「打ち替え」の2種類があります。
・打ち増し
打ち増しは既存のシーリングを剥がさず上から重ねて充填する補修方法。劣化がそこまで進行していない場合は打ち増しを行います。

・打ち替え
逆に劣化の激しい場合は既存のシーリングを剥がして新しく充填する打ち替えを行います。

 

屋上防水の耐用年数

ここでは屋上防水工事の耐用年数をご紹介します。

具体的に下記の種類の防水工事があります。

シート防水

シート防水とは製造された防水シート(ゴムや塩化ビニール)を張る防水工事の工法です。
シートを張っていく作業なので比較的安価で工期を短くでき均一な防水層で仕上がるメリットがあります。
しかしシートを切る必要がある事から複雑な形や表面が凸凹した床面には向かない側面があります。
耐用年数は一般的に10年~15年と考えられています。

 

アスファルト防水

アスファルト防水とは防水シートと液状のアスファルトを重ね合わせていく施工方法です。耐久性がとても高く防水性能も高いのが特徴です。
デメリットとしては工期が長く独特な臭いが出ることが上げられます。
重量があり頻繁にメンテナンスができない為大型の建物で施工される事が多いです。
アスファルト防水の耐用年数は、一般的に15〜25年と考えられています。

ウレタン防水

ウレタン防水は液状の防水材をローターを使って施工していく工法です。
液状の為床面の形状に影響されることなく施工できることが大きなメリットです。安価で施工出来ますが他の防水工法と比べて耐久性が低くトップコートの塗り替えなどこまめなメンテナンスが必要になります。

 

防水効果を長く保つために

表面に現れたひび割れの修繕

ひび割れから雨水が侵入した場合劣化を早めたり雨漏りの原因となる可能性があります。
また放って置くとひびが大きく広がり修繕費用もかさんでしまいます。
定期的なチェックを行いひびが小さい打ちに修繕を行いましょう。

トップコートを塗ってメンテナンスを行う

トップコートと防水塗料の上に塗布する保護材の事です。塗布する事により防水層を守り劣化を遅らせることができます。トップコートは紫外線で劣化しやすく3年~5年で塗り替えがひつようになります。

 

屋根塗装

雨漏りを防止するためには屋根の塗装も行います。
屋根塗装の耐用年数の目安6年~15年とされており外壁に比べて雨風や紫外線のダメージを受けやすく劣化しやすいので注意が必要です。
外壁と違い屋根の劣化をご自身で把握するのは難しい事だと思います。

気付かない内に劣化が進み雨漏りが発生してしますという事もあります。

新築から何年たったか、または前回の塗装工事から何年たったかを把握し定期的に状態を確認することが来説です。

しかし耐用年数6年~15年といっても必ずしも6年までは大丈夫という訳ではなく逆に15年以上でもしっかり防水性を保ち雨風から家を守り続けている場合もあります。
建物が置かれている周辺環境に大きく影響される部分もあり正しい塗装時期を見分ける為にはご自身で状態を把握することも大切です。

 

屋根の劣化について

では屋根の劣化とはどういった状態を指すのでしょうか。
具体例を上げてみます。

色褪せ

経年劣化により表面が色褪せを起こしている状態です。見た目も悪くなりますが塗膜の耐久性が落ちている為に防水性も低下し苔、カビが発生しやすい状態にあります。

ひび割れ

屋根材自体にひび割れが起きている状態です。防水性が落ち屋根材が水分を含んでしまうと乾燥との繰り返しで劣化が進み欠損を誘発させる可能性があります。ひび割れは放置すると落下の危険もあるので注意が必要です。

屋根材の反り

水分と乾燥を繰り返すと屋根材自体が反ってしまう事があります。割れに繋がる可能性もありますので注意が必要な状態です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は塗装工事に関するそれぞれの耐用年数をご紹介いたしました。
上記でもご説明しましたが耐用年数は建物の周辺環境によって大きく変わって来ます。
ご自身のセルフチェックや業者による定期的なメンテナンスを行う事で建物の寿命を大きく延ばす事ができます。
現状の確認、塗装工事は山田工芸に一度ご相談ください。

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